皮膚癌の種類と特徴
皮膚癌は、大きく分けて“表皮癌”と“悪性黒色腫(メラノーマ)”の2種類があります。
表皮癌は、癌のできる位置によって“基底細胞癌”と“有棘細胞癌”に分けられますが、いずれも高齢者に多く、進行が比較的ゆっくりで、転移もしにくいことが特徴です。
一方の悪性黒色腫の方は、その名の通り悪性度が高く、転移しやすい皮膚癌です。
悪性黒色腫を切除せずに放置すると、リンパ節に転移することが多く、さらには脳や肝臓などの重要な臓器にも転移が広がっていきます。
悪性黒色腫は、“メラノサイト”と呼ばれる、メラニン色素を作る細胞や、ほくろの細胞が癌化したものと考えられています。
皮膚癌は、皮膚にできるので発見しやすいものですが、ほくろと間違えやすいので注意が必要です。
ほくろが急に大きくなる、ほくろの形がいびつで色にムラがある、ほくろから出血がある――といった症状があるときは、皮膚癌を疑ってみる必要があります。